看護師のための精神科ノート
精神科について楽しく一緒に学んでいきましょう〜♪ ご質問などがありましたら、コメントしていただければ、分かる範囲内で調べてお答えしたいと思います。
解離性健忘
<解離性障害の分類>

1.離人症性障害

2.解離性遁走(とんそう)

3.解離性同一性障害

4.解離性健忘

解離性健忘

重要な個人情報を思い出すことが出来なくなる障害です。

その思い出せなくなる健忘の対象は↓

1.自殺企図

2.暴力的行動のエピソ−ド

3.自傷行為

解離性同一性障害・解離性遁走・PTSD・身体化障害などの発症中には発生せず、また、物質や一般身体疾患に起因するものではない。症状は、社会・職業およびその他の全般的領域の気脳を障害する傾向がある。

解離性健忘に伴う記憶喪失の型

1.限局性健忘

ある一定期間に発生した出来事を思い出すことが出来ない。

ex)飛行機事故の生存者の場合、数日後まで事故のことを何一つ思い出すことができない。

2.選択的健忘

発生したことの全部ではなく、一部しか思い出すことが出来ない。

ex)誰かの死について聞いたことは思い出すことが出来るが、そのことについて他の人と話したことを思い出すことが出来ない。

3.全般性健忘

最も発症例の少ない記憶障害で、自分の生涯に起こったことを何も思い出すことが出来ない。

4.持続性健忘

ある特定の時点以後、現在に至るまでに起こったことを思い出すことが出来ない。青年や若い成人にみられ、特に戦争に参加した若い男性に起こる。

5.体系的健忘

ある特定分類に属する情報の記憶喪失。

ex)近親視野に関する記憶の喪失。
解離性離人症性障害
<解離性障害の分類>

1.離人症性障害

2.解離性遁走(とんそう)

3.解離性同一性障害

4.解離性健忘

離人症性障害

重度の心的外傷を受けた後に発症する。事故の身体または精神プロセスから分離されているという主観的感覚として現れる。

通常、現実感は一時的に消失するか自己体験の変調によって変化する。クライエントは自分がまるで自動人形か夢の中にいるように感じる場合もある。感情麻痺や自分の行動をコントロールできない感じなどの症状が現れる。ただし、このような感覚にもかかわらず、現実検討は維持されている。離人症性障害は、しばしば現実感喪失、つまり外部環境が夢のようである、または、現実ではないという主観的な感覚を伴う。

離人症は、突然発症する。その進行は寛解と再発を繰り返しによって特徴付けられる慢性的な性格を持つ。症状の消失は徐々におこる。通常、青年期または、若年成人期に始まる。離人症性障害と現実喪失は、いずれもパニック発作に伴う症状として現れる場合がある。
解離性遁走
<解離性障害の分類>

1.離人症性障害

2.解離性遁走(とんそう)

3.解離性同一性障害

4.解離性健忘


解離性遁走

自宅・仕事場などから突然予想外の失踪をする。当人は、自分の過去の一部または全部を思い出すことが出来ない。自分の自己同一性について混乱や自覚欠如がみられる。

遁走中は、ほとんどの人に精神病理的症状はなく注意を引くこともない。回復後は、遁走中に起こった出来事は、全く思い出せない。

解離性遁走は、しばしば、結婚生活の葛藤、拒否の体験、自然災害、軍隊時代の出来事など非常にストレスの強い体験をした後に起こる。典型的な遁走の持続時間は短く数時間から数日間である。ただし、何ヶ月にも渡る遁走例もあり、遁走距離も数マイルに及ぶ場合もある。

ほとんどの場合は成人に発生する。
解離性同一性障害
解離性障害の分類>

1.離人症性障害

2.解離性遁走(とんそう)

3.解離性同一性障害

4.解離性健忘



<解離性同一性障害(多重人格)>

少なくとも2つ以上の異なる人格状態を持っている。それぞれの人格は独自の記憶と一定の行動方法を持つことができ独自の人間関係に関わることができる。

複数の人格がお互いに認識しあってる場合とそうでない場合がある。
ex)美香さん、京子さんのこと知ってる?⇒「あ〜、あの暗い娘ね」「知ってるわよ」
  京子さん、美香さんのことしってる?⇒「...私、知らない」

外部環境とコミュニケートできるのは、1つの人格に限られる。複数の人格が同時に出ることはない。

人格の移行は、一般的には突然であり、コレが心的外傷になる場合がある。ひとつの人格から別の人格に移行する切り替えに必要な時間は、ほんの数秒で境界明瞭に変わることが多いが、徐々に移行する場合もある。

移行の引き金は、ストレス・葛藤・または、その他の社会的象徴的環境的きっかけである。治療目的では催眠術の使用または、イソミタール(睡眠薬)を注射して人格移行を誘発することが出来ます。1つの人格から別の人格への移行後、クライエントは、失われている期間に気が付き時間に関する混乱を経験する。クライエントはときに別の人格の1つまたは複数の声(別の人格によって生成された幻聴)を聞いたり、場合によっては、姿を見たり対話した(幻肢と幻聴)ことすらある。

別の人格の名前は、固有名詞であったり、象徴的な意味を持つ名前であったり、その人格の機能を示す名前だったりする。一般に異なる人格は、それぞれ独特の状態のときに出現し、年齢・性別・しゃべり方・知的レベル・感情などの点で相互に異なることが知られている。人格どうしが互いの存在を否定したり他の人格に批判的であったり、葛藤状態にあったりする。

〜発症時期〜

発症年齢は、児童期である。ただし、ほとんどのクライエントが、かなり遅い時期まで治療を受けない。

〜性差〜

男性より女性の方が多い。

〜発生要因〜

クライエントの多くは深刻な児童虐待や近親相姦を体験しており、中毒障害・うつ病・自殺・対自己および対他者暴力などのリスク状態にある。人間関係の極端な変化や衝動的な自傷行動をとる傾向がある場合は、境界性人格障害(BPD)も存在する可能性がある。

〜交代人格についての観察項目〜

全体的外見  服装  装身具  化粧品の使いかた  髪型

話し方  声の調子  話題の違い  非言語的コミュニケーションの違い

感情  気分  行動  知性  筆跡  コーピング方略  人間関係

他者および環境の知覚  異なる記憶の自覚  説明できない期間の自覚

他の人格が存在するという自覚  複数人格の管理に使われる複数のスキル


〜コミュニケーション方略〜

人格移行が起こったときは、どの人格が出現しているのか尋ねる

それぞれの人格を支援するとともにそれぞれに適切な制限を設ける

人格間のカットを認識する

クライエントが自己破壊的な人格のネガティブな面を認識できるように助ける

自己破壊的な人格の出現時は、その影響を変える試みが出来るように援助する

どうしたらクライエントの心的外傷に伴う不安をコントロールする助けになるのか話し合う

何度も名前の変わる“統合失調症”
統合失調症Schizophrenie

統合失調症(独Schizophrenie、英schizophrenia)という病名は、2002年に精神分裂病から名前が変わった。


1899年にドイツの精神医学者クレペリン(E. Kraepelin)さんがそれまでの精神病を経過と予後によって、破瓜病、緊張病、妄想病をひとくくりにした早発痴呆と躁うつ病とに二分した。
その「早発痴呆」という病名こそが今の統合失調症ってわけ。
だから、大昔は認知症みたいな感覚でとらえられていたのでしょうかね。。。

そんで、1911年スイスの精神医学者ブロイラー(E. Bleuler)さんが、どうやら早発痴呆っつーのは、精神病理学的な特徴によってとらえ直した方がいいんじゃないかってコトになって、いろんな心的機能の分裂(思考、感情、体験の間の相互の分裂、精神機能の要素的構成の分裂、人格の構造連関の喪失など)に注目して、またまた病名変更でSchizophrenie(シゾフレニー)っていう名前に変わったわけ。
このSchizophrenie(シゾフレニー)って、Schizo=分裂、phrenie=精神状態の造語でそれを日本語訳して「精神分裂病」って名前になったのだ。

この精神分裂病って病名は、患者さんや家族団体等から病名に対する偏見が著しく強いという苦情が多いってことで、2001年10月に、全家連と日本精神神経学会で、新聞と全家連(全国精神障害者家族連合会)のホームページで、精神分裂病の名称変更の意見を募集することになった。
そんで、その新病名の候補に挙がったのが↓

  ・統合失調症
  ・スキゾフレニア
  ・クレペリン・ブロイラー症候群


などなどであった。。。
そんで、日本語で分かりやすく覚えやすいし病気をうまく表現できてるってコトで、翌年2002年に日本精神神経学会総会で「英schizophreniaに対する訳語を統合失調症にする」ってことになったのさっ。


<まとめ>
 1899年 ドイツの精神医学者クレペリン(E. Kraepelin)さん
       「早発痴呆」
 1911年 スイスの精神医学者ブロイラー(E. Bleuler)さん
       「Schizophrenie(シゾフレニー)」
       「精神分裂病(日本語名)」
 2002年 日本精神神経学会総会
       「統合失調症(日本語名)」
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